コース: After Effects 2022 基本講座

グリーンバック素材の合成 - After Effectsのチュートリアル

コース: After Effects 2022 基本講座

グリーンバック素材の合成

実写の中に他の映像を合成する手法として グリーンスクリーンというものが よく使われます。 では、シンプルな例からやってみましょう。 例えば、これ、パソコンを打っている 動画の素材がありますが、 このモニターに自由なものを映すのに 例えば、この緑のところだけを無くして 他の映像を持ってくる、 そういうことができます。 では、「エフェクト」を使います。 「エフェクト」の 「キーイング」というカテゴリなんですが、 実はこれ、英語表記と日本語表記、 これ分かれてしまっています。 今回使うのは、この英語標記の方の 中にある Keylight というツールですね。 これが特定の色だけを抜き取るという 作業を行なうためのツールですね。 では、これを選びます。 そうしたら、 Keylight というのが 出てくるんですが、 基本的な使い方はとても簡単で この Screen Color というところ、 これのこのスポイドのアイコンを クリックすると、 マウスポインターがスポイドになるので、 これでこの緑のところをクリックします。 そうすると、これ真っ黒になったように 見えますけど、 実はここ、透明になっているんですね。 こうなったら、今、下のレイヤーが見える 状態なので、例えば、 他のレイヤーを このように持って来てあげると、 他の映像が画面上に映りましたね。 そして、このように 合成できるというわけですね。 こういう合成、この画面を前に 貼り付けるという手もあるんですが、 よく見ていただくと、 これ、キーボードを打つ指が 画面にちょっとかかったり しているんですね。 前に貼ってしまうと、ここで 指の端っこが切れたりしてしまうので、 やはりこの画面の後ろに 映像がある方が表現しやすくなります。 これで、形もシンプルで そしてグリーンの色も均一というものは 比較的やりやすくなっています。 では、もう少し複雑な例を やってみましょう。 こちら、人物ですね。 パソコンを打っている方が このグリーンのスクリーンの前で 立っているところですね。 それが撮影された映像です。 では、これ、分析してみると、 まず、髪の毛結構細かいところがあるので、 難しそうだなというのと、 このパソコンの色、 これが反射しているのがありますね、 グリーンのところに。 こういったところも多少 注意が必要になります。 それを踏まえながら、 ちょっとやってみましょう。 では、同じく Keying の Keylight、 これを使って、 グリーンを拾います。 一見、これでもうかなりうまく 行っているように見えるのですが、 黒だと分かりづらいので、 ちょっと極端な色の平面を作って 例えば、真っ赤な色の平面を作って、 後ろに置いてみましょう。 そうすると、 パソコンの色、この反射しているところは これの背景の色に従うという 感じですね。 そして、この端っこの方、 ちょっと影が出ちゃっています。 後、髪の毛のところも もう少し自然にいかないかという ところがあるので、 ここだけ見ても、 ちょっと分かりづらいんですね。 これをわかりやすくするためには、 この View というところ、 ここで今これ、最終形が出ているんですけど これを Screen Matte という 表示に切り替えると、 こんな感じになって、 白いところは元の映像が残っているところ、 黒い映像は透明になって 背景が見えるところですね。 こうしてみると、 実はこの服の模様なんかも 緑に若干近いところが、成分があって、 透けてしまっていて、 こういうところって結構 ノイズが出やすくなってしまいます。 また、この端っこの方、 どうしてもこのスクリーンというのは ムラができるので、 こんな感じに、エラーの ところができてしまうわけなんですね。 では、これ、ちょっと調整しましょう。 まず、この体のところ、 透けてしまっているとことかですね。 こういったところは この Screen Matte という ところを開けて、 一番大きいのはこの Clip Black、 Clip White というとこです。 まず、Clip White というところを 値を下げていってみると、 これ服の模様がなくなってちゃってますね。 全体の感度を下げている感じですね。 こんな感じでちょうど 服が透けないところまで来ると これで一回ちょっと 最終形、見てみましょう。 より体のところはしっかり 入ったということになります。 注意が必要なのが、 今、このパソコンの裏面のところ、 周囲の色、反射して そのままになっていますけど、 これが、あまりやりすぎてしまうと、 ちょっと変なことになってしまいます。 では、また、 表示を変えた上で、 Clip White を進めすぎてしまうと、 他の残っているところが 多くなってしまって、 黒いとこですとか、 ちょっと濁ったところが できてしまうので、 これ、やりすぎない程度に ほどほどにしておきます。 ちょうど服の模様が消えるくらいに しておきましょう。 そうしたら、もうひとつ、 Clip Black というのがあるんですが、 これを動かすと、 より影に近いところが 無くなっていきます。 ただ、これも、やりすぎると、 今度このパソコンの反射のところが 全部無くなってしまって、 これ、パソコン自体が消えてしまいます。 なので、例えば、 この端っこの方は一旦無視して ここの反射具合をちょうど良いように これらでは調整して このように画面の隅���ようなところ、 ここはこの人物がかかってこないので、 こういったところはもう 切り捨ててしまうという やり方があります。 そのときなんですが、例えば このレイヤーを選んでいる状態で、 ペンツールを使って この人間がもう動きの及ばない範囲、 そこを無くなるように このように範囲を作ってあげて マスクを作ってあげます。 そうすると、 関係ない部分は そもそも見えなくなるので、 最終結果には影響しなくなります。 これで Final にすると、 こんな感じですね。 端っこの方の影は もうレイヤー自体を切ってしまったので、 無くなりました。 そして、残った体と、後、 持っているパソコンの部分、 このあたりはかなりきれいに 抜けています。 グリーンはグリーンバック撮影は 使う素材によってかなり 状態も変わってくるのですが、 ある程度、均一な緑色で 背景ができていれば、 このような手法で 合成することができます。 こういった素材、 ご自分でも今、かなり 緑の布を使って撮れるように なっているので、 いろいろと試してみてください

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