コース: クリエイティブな組織を作るには

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学習を重んじる組織文化を作る

学習を重んじる組織文化を作る

組織文化も、 きわめて重要な影響を及ぼします。 組織文化とは、 多くの社員に共通する信条や 行動様式の総体のことで、 これが社員の働き方を左右します。 どんな組織も、意図的または 自然に形成された文化を持っています。 多くの企業に見られる通念には、 クリエイティブな力を育てるものと、 そうでないものがあります。 ここでは、クリエイティブな力を 阻むさまざまな通念と、 それぞれの対極にある建設的な 考え方を見ていきましょう。 説明を参考に、あなたの会社に どれがあてはまるかを考えてください。 最初は人に関する通念です。 従来は、人を資産とみなし、 能力が異なる人々を、リソースとして 管理活用するという考え方でした。 人事部門をヒューマンリソースと呼ぶのも、 こうした通念の表れです。 しかし近年、人は固定資産ではなく、 真の価値は成長の可能性にあり、 成長が貢献を最大化する、 という考え方が 注目されるようになっています。 学習を重んじる組織文化では、 コストではなく投資として、 社員の能力開発に最大の力を注いでいます。 次は失敗に関する通念です。 大多数の企業では、失敗が許されません。 弱みを嫌い、右肩上がりの業績を 追い求めて組織の全員に目標達成を迫り、 それに満たない結果はいかなる理由が あっても認めません。 クリエイティブな組織では、 失敗や弱さをチャンスと考えます。 デザイン会社 IDEO のトム・ケリーは、 「失敗するほど早く成功する」と説きます。 少しでも成長を続けたいなら、 間違いや失敗を恐れず、 失敗する可能性が高い経験にも 果敢に挑戦することが重要です。 人や組織のクリエイティブな力を 育てるには、 冒険や背伸びが欠かせません。 次は変化への通念です。 多くの企業は、安定性と予測可能性を きわめて重視します。 特に株式公開企業では、 安定性を印象付けようと、 さも確実であるかのような短期や 長期の業績予測が発表されます。 学習を重んじる組織は、 不安定性も伸びしろと考えます。 新しいことを学ぶには、 すでに学んだことを解体して 再構築する過程も必要です。 先端の成長分野は予測が難しく、 リスクがついて回ります。 そして成功への通念です。 ほとんどの企業にとって、 最終目標は利益です。 利益を重んじる組織文化では、 短期の黒字を積み重ねることに…

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