コース: 幸せなキャリアを築く

柔軟に目標を変える

状況に応じて 柔軟に目標を変えたり、 目標をアップデートすることを 習慣にしましょう。 キャリアは常に右肩上がりに 上昇するとは限りません。 人生のさまざまなできごとによって 見直すタイミングがあります。 例えば就職、結婚、 妊娠、子育ては 女性のキャリアを考える際に よく聞かれてきたライフイベントですが、 昨今は男性の育児休暇取得も増えています。 また、育児休暇や 病気療養などの長期休みからの 復職というタイミングも ひとつの節目になります。 そして数年働いた中で さらに専門性を高めるために 留学や大学院に行って 学び直すということもあるかもしれませんし 管理職に昇進するということも ライフイベントの変化と言えます。 他にも組織の中で働いていれば、 移動、転勤の事例が出る可能性もありますし 企業統合や倒産、 業績不振による解雇 という可能性も 0ではありません。 さらに働き方の多様性が 広がっている中では、 副業や起業ということも 選択肢に入ってきます。 またそれらと並行して マイホームを購入するかもしれないし、 結婚生活に終わりを迎える 離婚という選択や 世代によっては親の介護も起こり得ます。 ライフイベントは 自分一人で計画するというよりも 他所との関わりの中で 突発的に起こることもたくさんあります。 自分はこうしたいと思っていても 外部環境が変われば 自分の立ち位置も どんどん変化していきます。 ですから 時々自分の状況を俯瞰し、 場合によっては 柔軟にキャリアの目的地を 変えていく必要があります。 これらのライフイベントでさえも 自分のキャリアに活かしていくために、 経験したことを学びにつなげていく 考え方があります。 一般的な学習モデルが すでに体系化、汎用化された知識を 受動的に習い、覚える 知識付与型の学習や トレーニングであるのに対し、 コルブの経験学習モデルでは 学習者が自らの経験や 学びや気づきを獲得していく プロセスを体系した 学習モデルです。 これは経験、内省、 概念化、実践の 4つのキーワードによるサイクルを 回すことによって 学習を深めていきます。 特に大切なのは 自分が体験したことを 自分の学びの持論として しっかり概念化することです。 またライフイベントに直面した際、 キャリアの選択肢として そのオプションをひとつしか知らなければ、 目標変更を考える際の 柔軟さが失われるかもしれません。 ここでは組織で働くキャリアの 選択肢について紹介したいと思います。 「探求」 自身の道の可能性を探索する。 「向上」 現在の仕事の専門性を磨く。 「水平」 同じ階級の職責を 別の部署で活かす。 「昇進」 上位のポジションに上がり、 責任範囲を広げる。 「戦略的キャリアダウン」 あえてポジションを下げ、 未経験分野に挑戦する。 「転身」 働く場所や 働き方を変える。 いかがでしたでしょうか。 突然のライフイベントに直面した際も キャリアの選択肢は ひとつではないことを 覚えておいてください。

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