コース: データ分析のためのデータ視覚化

テキストベースのスライド

これは、データの視覚化についての コースですが、 テキストベースのスライドの 話をする理由は、 情報を提示するというのは、 データでもテキストでもチャートでも グラフでも文章でも同じことだからです。 私たちは常に情報を提示しています。 データだけでなくプレゼンテーションの ほかの部分も重要なので、 このレッスンは飛ばさないでください。 学ぶことがあるはずです。 ちなみに、テキストベースの スライドもデータのスライドです。 もちろん同じ原則が当てはまります。 つまり、ストーリーと見出し、 何を伝えたいのかを考え、 簡潔にする必要があります。 では最初の例を紹介しましょう。 これは米国大統領経済諮問委員会による 2014 年の経済状況に関する報告書です。 信じられないかもしれませんが、 これがプレゼンの最初のスライドです。 ストーリーが見えず、 何が重要かも分かりません。 では、このスライドを改善してみましょう。 忙しいため、数分しか使えず、 大きな変更を加える時間はありませんが、 まず、スライドを2つに分けてみましょう。 進捗状況と課題です。 この2つは異なるものなので、 スライドを分けます。 でも、それだけでは十分ではありません。 それぞれのスライドに 異なるアイデアが混ざっています。 まず、一番上の概要という言葉を消します。 無駄なスペース、無駄なアイデアです。 概要であることは、 タイトルを見れば分かります。 なので、右上に大きな副題として 「雇用」としました。 上部はスライドごとに変更します。 重要な点を文章で残しておきます。 「2014 年 11 月、 1999 年以来最高の雇用成長」です。 まだ文章ですが、 重要な部分を強調するために 「1999 年以来」を赤く、 「最高の雇用成長」も太字にして、 目が行くようにします。 もともとの箇条書きの 2つ目は賃金についてでした。 そこで、スライドの右上の単語を 賃金に変え、 次の話題に移ります。 この話題のポイントは2つありますが、 1つを目立たせています。 期待を上回っている、ということです。 もう1つの方法として、 キーワードを箇条書きに することもできます。 高収入業界における雇用成長。 完全な文章である必要はありません。 ここでは、重要な点だけを強調します。 デザインスキルは必要ありません。 戦略的に編集して、 少しだけ色を足すのです。 では、2つ目の例を見てみましょう。 こちらも NASA(ナサ)の実際の 火星探査に関するプレゼンで、 スライドシェアで見つけたものを 翻訳しました。 非常に興味深い内容です。 情報がたくさん記載され、 データも少しあります。 プロジェクトの3文字の頭字語が 箇条書きにされており、 さまざまな発見につながった 火星探査プロジェクトを示しています。 ですが、スライドとしては情報過多で、 聞き手はプレゼンの話を聞く代わりに 読むことに集中してしまうでしょう。 目を引くようなものもなければ、 情報の整理もできていません。 では、これを簡単に デザインし直しましょう。 「10 年間の発見」という見出しがあり、 副題、あるいは見出しの 続きのようなものがあります。 複雑な歴史を持つ惑星を紹介しています。 主要なアイデアを箇条書きにして、 そのあとに詳細が続きます。 多様な鉱物、湿潤で温暖な気候、 広がる氷、気候変動などです。 それぞれの下に詳細があり、 知りたければ読めますが、 変更前のバージョンのように 強制ではありません。 ハイライト部分が視線を引くため、 情報に圧倒されることもなく、 情報が整理されていて、説得力もあります。 そして、右側にはプロジェクトの 頭字語があり、 どの発見に関連するかが分かります。 私がプレゼンをするとしたら、 これを複数のスライドにして、 聞き手がスライドを読むのではなく、 私のストーリーに 耳を傾けてもらえるようにします。 難しいことではありません。 このレッスンをもとに聞き手に インパクトを与えるためのスライドの 整理の仕方を考えてみてください。

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