コース: データ分析のためのデータ視覚化

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

視覚認知を理解する

視覚認知を理解する

言語の始まりを考えると、 初期に書かれた文字は すべて視覚的なものでした。 シンボルのようなもので、 概念を伝えるために 絵が使われていました。 言語が発達し、コミュニケーションの ニーズが変化するにつれ、 抽象的な考えを伝えることができ、 かつ、スペースを取らない文字が 必要になりました。 でも、データや数値を伝えるには、 文字はあまり役に立ちません。 実際、データや数値は、 視覚的なものの方が、文字よりも 素早く簡単に理解できます。 脳の 30 から 50%が視覚処理に 費やされていることをご存じでしょうか。 人間の脳は視覚情報に強く、 瞬時に理解することができます。 つまり、チャートやグラフ、地図、 インフォグラフィックスなどの 視覚情報を見た瞬間、無意識のうちに 判断することができるのです。 私たちが視覚情報をどう処理しているのか、 科学的な法則を紹介しましょう。 この法則を理解しておけば、 データを視覚化するさいに役立ちます。 中でも重要なのは、 ゲシュタルト心理学による5つの法則です。 ゲシュタルトの法則と呼ばれますが、 理解しておく必要があるのは、 それが瞬時に起こるということです。 先ほど言ったように、 私たちは視覚情報を素早く、 無意識のうちに処理します。 これを「前注意的処理過程」と呼びます。 これは非常に重要で、 デザインや視覚化をおこなうさいは、 ゲシュタルトの法則に基づいて 相手の前注意的処理、 つまり無意識の反応を意識する 必要があります。 この法則に基づいて手順を進めしょう。 1つ目の法則は、「図と地」と呼ばれ、 ロゴのデザインによく使われます。 人間の脳は、常に前にある図形や オブジェクトを見ますが、 同時に背景も見ているというものです。 たとえば、FedEx(フェデックス)の ロゴを見たとき、 紫とオレンジの文字を見ていますが、 同時に E(イー)と X(エックス)の 間にある矢印も見ているのです。 はっきりと認識していないとしても、 脳はそれらの物を捉えているのです。 この「図と地」の効果は、 データの視覚化においても重要です。 ゲシュタルトの法則の中で もっとも重要というわけではありませんが、 非常に興味深いものです。 私たちは、重力のある地球に住み、 周りには、山や空があるため、 脳は自然と下にある物を前面にある…

目次