コース: データ分析のためのデータ視覚化

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ストーリーの力

ストーリーの力

視覚化された情報は、 単なるデータではありません。 チャートや図は、 ストーリーを伝える手段です。 人類は昔からストーリーを通じて コミュニケーションをしてきました。 原始人は狩りから戻り、使った矢の本数や 走った距離を伝えるのに、 スプレッドシートなど使っていません。 ストーリーを伝えていたのです。 ストーリーにはデータが 含まれていましたが、 話の中に組み込まれ、 次世代へと伝えられました。 人間の脳はストーリーに 惹かれるようにできています。 私たちの脳は、生存に 有利になるように働きますが、 過去に経験したことや、聞いた話に基づいて 未来に起こりうることを 予測することで、 生存確率を高めてきました。 つまり、脳が求める情報を含む ストーリーほど、関心を引きます。 次に何が起きるかを予測し、 対策を考えるのに役立つストーリーです。 何かを伝えるときには、 それがデータであっても、聞き手が 共感できる方法で伝える必要があり、 それにはストーリーが最適な手段なのです。 視覚化したデータのすべてがストーリーを 伝えるものというわけではありませんが、 どんな単純なものでも ストーリーの形をとると、 効果的に伝えられるということです。 ストーリーの形とは、始まり、 中盤、結末があるものです。 ストーリーは、論理的で方向性があり、 流れに沿って進むものです。 たとえ1枚のスライドでも、 文脈を考慮して取り組めば、 より素晴らしいものができるでしょう。 ストーリーの中には複雑なものもあります。 始まり、課題、中盤、 クライマックスなどです。 でも、始まりと中盤、 結末があれば十分です。 パワーポイントで 簡単なスライドを作るとします。 まず、見出しを決めます。 プロジェクトに取り組む前に、 適切な見出しを考え、何を伝えるかを 明確にする必要があります。 見出しを考えることで、 ストーリーが明確になります。 そして、ストーリーの次の部分、導入や スライドの上部に載せる文章を考えます。 これは、データを見る前に前提や 文脈を理解する手助けになります。 始まりはこれでいいでしょう。 次はストーリーの課題の部分です。 導入文の下の、副題が課題になります。 目を引くために、 太字のテキストを使います。 サプライズになるような、ストーリーの 課題をここに置くといいでしょう。…

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