コース: デジタルトランスフォーメーション

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デジタル技術に必要な改革の進め方を理解する

デジタル技術に必要な改革の進め方を理解する

DX に必要な技術を 簡単に導入できないという理由が、 DX の進捗を阻むことがあります。 FedEx は、 1970 年代に、 IT の活用で急成長しました。 20 代で同社を創業し、 IT 活用経営の先駆者とされた フレッド・スミスは、 「荷物の情報は、 荷物そのものより重要だ」と言いました。 配送中の荷物の現在位置がわかることが、 顧客の信頼を獲得し、 大きな競争力になったのです。 FedEx は、社長直属の情報担当役員を 早くから置いた企業でもあります。 2000 年にその任に就き、 今なお現職のロブ・カーターに、 かつて聞くことができた話が 印象に残っています。 自社の技術が時代遅れに なってきていると感じたロブは、 「わが社の成功の理由だった技術が、 このままだと没落の理由になると気付いた」 と言いました。 衝撃的な気付きですね。 安定稼働するとはいえ、 冗長化した古いシステムで 重要なデータを処理している状態が、 あなたの会社にも、 当てはまるなら、次にロブがしたように、 改革の発案をするよう勧めます。 ロブは、自社が使うさまざまな技術と 関係性を1枚の図にしました。 その混沌ぶりについて、 取締役会は「まるでハリケーン・ロブだ」 と言いました。狙いは的中です。 次にロブが示した図は簡潔で標準化され、 クラウドを基本とする今後の理想像です。 文句なしに見事な発案でした。 社内で長年使っている技術は、 複雑な糸玉のように 絡み合った状態になりがちです。 どこかを少し変更するだけで、 ほかの技術に予期せぬ不具合が生じるため、 どんどん複雑になり、費用もかかります。 こうした状況を変えるためには、 第一に、ロブのような改革の発案が 必要です。 社内の現状、放置した場合のリスク、 目指す将来像とメリットを提示します。 第二に、マイクロサービスや コンテナ技術を活用し、 技術同士をゆるく結合することで、 一か所への変更が ほかに影響しないシステムにします。 第三に、クラウドを基本とし、 必要な変更にも対応できるようにします。 従量課金方式のクラウドは、 費用面でも融通性に優れ、 無駄な投資の予防に役立ちます。 第四に、 エンタープライズアーキテクチャの 導入です。 戦略の実行に必要な情報、プロセス、 技術体系を詳細かつ正確に記述することで、…

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