コース: 第4次産業革命(インダストリー4.0)の基礎

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誰もがつながる

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私たちは遠隔通信を当たり前のように 使っています。 電話は身近な存在であり、 離れた場所にいる友達や家族と 通話するのはごく普通のことです。 電話が初めて登場したとき、 それを目の当たりにした人は 魔法のように思ったでしょう。 電話やデータ通信が一般的になるにつれて、 距離や時間に対する私たちの概念は 変化しました。 世界中のほぼどこからでも 瞬時に通信が可能になったのです。 この人類の素晴らしい功績は、 今なお感謝に値します。 もちろん、電話、電報、ファックスといった 初期のデータ通信は、20 世紀後半の 通信技術の発展を垣間見るものに 過ぎません。 1960 年代、アメリカ国防総省は、 高度なパケット交換方式を開発するための 研究をいくつもの組織に発注しました。 パケット交換方式とは、 データをパケットという単位に 小分けに分割してから、 ネットワーク経由で送信するという アイデアです。 各パケットはそれぞれに 最適な経路をたどることができ、 その後、到達先で再びひとまとまりに 構成されます。 1つの経路に依存することなく データを送信できる画期的なアイデアで、 この方式を使用しないと、 経路の切断や混線があった場合に データの流れが滞ってしまいます。 この方式により、ネットワークの信頼性や 冗長性は飛躍的に向上しました。 パケット交換ネットワークには、 データ交換を行う際の一連の ルールであるさまざまな通信プロトコルが 使用されていましたが、 ARPANET(アーパネット)と呼ばれる ネットワークの導入により、 最終的に TCP/IP(ティーシーピーアイピー) と呼ばれるプロトコルが標準化されました。 TCP/IP は、アメリカ各地の大学の スーパーコンピューター施設を接続する というアメリカ国立科学財団の 取り組みで採用されました。 1989 年ごろにそのネットワークが 商用化され、 インターネットが誕生しました。 インターネットにより、 異なるネットワーク間でデータを やり取りするための標準的な 通信プロトコルである TCP/IP が普及した一方で、 それらのネットワーク間で文書を 結び付けるための新しい規格も 出現しました。 情報が網の目状につながることから、 これをワールドワイドウェブと言います。 ほかにも、メールや、 ファイル転送プロトコル、…

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