コース: 従業員として変化と不確実性に適応するには

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自説に固執しない柔軟性を身につける

自説に固執しない柔軟性を身につける

適応力が高い状態の正反対に 位置しているのが、 「自分は正しい。これが正解だ。 どうすればみんながこのことを 理解するだろう」という思考です。 とても人間らしい心の動きではありますが、 生産的な態度とはいえません。 誰でも本当は、他者の意見にも よい点があるとわかっているはずです。 変化に適応するためには、 傾聴する姿勢も重要です。 すばらしい意見ばかりではなくても、 その中から聴くに値するものを 見つけられるよう、先入観なく 耳を傾けることが必要なのです。 そのためには、まず、 他者のことをよく考えてみましょう。 それぞれの立場や思いに 考えを巡らすのです。 人々が発言したり提案したりする時、 それ自体の効果や影響だけを推しはかって、 役に立たないと決めつけるのは 短絡的な態度です。 少し立ち止まって、 「この発言に至った背景は何だろう。 このような考えは 何に基づいているのだろう」と それぞれの立場に立って考えてみれば、 お互いへの理解が深まりますし、 発言の背景をわかった上で、 その人の希望や懸念に応じた、 さらによい提案を 考えられるかもしれません。 まずは、理解することが重要です。 次に、自分の意見への評価と自分自身への 評価を混同しないことです。 これは非常によく見られる誤りで、 どんなに優秀な人であっても 例外ではありません。 意見が批判されるだけで、 自分自身の人格や、 社員としての存在価値まで 否定されているように感じてしまうのです。 単なる意見の相違でしかない 発言に対しても、 攻撃と受けとめて過剰に 反応してしまう感情的な行動は、 放置しておくと自分にも周囲にも ダメージを与え続けます。 個人や社員として申しぶんない人物でも、 常に最善の意見を出せるとは限りません。 それを認めることが大切です。 最後は、シリコンバレーの人々が 変化に適応するための指針としている、 ある言葉を紹介したいと思います。 それは、未来予測学者 ポール・サフォーが提唱する、 「強い意見を弱く持つ」 というコンセプトです。 議論の段階では、 自分の意見をしっかり主張し、 その正当性を訴えるべきですが、 同時にそれを「弱く持つ」 という部分が重要なのです。 「自分の意見が絶対」と 押し通すことばかりに固執していれば、 単に独善的で融通が きかない人になってしまい、…

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