コース: AI 入門

モノのインターネット(IoT)とは

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モノのインターネット(IoT)とは

エアコン、テレビなど、さまざまな 機器がネットワークにつながり、 現在位置や体調のデータを送信する 端末も普及してきました。 モノのインターネット、 略して IoT(アイオーティー)と 呼ばれ、近年注目される分野です。 IoT デバイスはセンサーを内蔵し、 データを外部とやりとりします。 この通信にはインターネットを 使用するのが一般的です。 IoT で、AI には最新のデータが 継続的に流入するようになりました。 スマートウォッチなどからの位置情報で、 AI が本人の移動パターンを 学習し、仕事や買い物、外食など 目的に応じた行き先を正確に予測します。 まもなく帰宅することを自宅の 空調システムに知らせることもできます。 IoT デバイスは、 相互に通信することもできるので、 到着に合わせてドアロックを解除したり、 利用者がデスク前に座ると パソコンの電源を 入れたりすることが可能です。 このように、データは簡単に集まる一方、 人による分析がそれに追いつかないので、 IoT 関連企業は AI への投資を拡大しています。 AI は、新たなパターンの発見だけでなく、 対応の高速化を実現します。 IoT デバイスと AI の組み合わせは 非常に強力で、人々の行動を予測して 支援するシステムの開発に役立っています。 私の家には、Amazon から 発売されて間もない時期に購入した スマートスピーカーのアレクサがあります。 シンプルな時計のようですが、 じきに Amazon のおすすめに 私たちの会話の内容が反映されるように なったと妻が気づきました。 ローマに行こうかという話をした 数日後には、ローマの旅行案内書が おすすめに出てきたのです。 インターホンにも、訪問者のデータを 収集する機能を持った製品があります。 このデータに、機械学習による 顔認識機能を組み合わせれば、 多くの利用世帯から集まるデータを使った 監視ネットワークを構築し、 それぞれの地元警察に提供することも 可能です。 データは、現場に急行したり容疑者を 発見したりするのに役立ちます。 IoT の医療機器への応用も、 成長著しい分野の1つです。 例えば、病院レベルの 正確な心電図データが取れる スマートウォッチには 内蔵するセンサーが体調の異変を 検出して通知する機能があります。 Apple などの企業は、心電図データを ニューラルネットワークに送り、 何百万人という利用者の履歴から 病気などの異常を正確に予測することが できるようになってきています。 機械によるパターン予測を使えば、 人々の体調に異変が起こりやすい 曜日や時間を把握したり、 地域で増加する異変のパターンから 大気汚染などとの関連を 分析したりすることも可能です。 このように、IoT のデータと AI の組み合わせは、社会や生活への さまざまな応用が可能です。 IoT は、人々のネット上での 行動ではなくオフラインの活動を見守り、 顧客の動向やニーズにタイムリーに応える 製品やサービスの提供を可能にします。

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