コース: チェンジマネジメントで働き方のデジタルトランスフォーメーションを推進する

体制と各種会議を設計する

誰が何をどのようにどのくらいの頻度で 進めて行くかと決めることにより 責任の所在が明確となり 物事を進めやすくなります。 ここでは誰がにあたる体制と 何をどのようにどのくらいの頻度にあたる 会議体の設定について学んでいきます。 チェンジマネジメントを進めて行く上で そろえるべき体制は チェンジマネジメントチーム スポンサーとスポンサーグループ ステアリングコミッティ IT チーム、アンバサダー ユーザーコミュニティなどがあります。 各体制の詳細と それぞれの関わりを見ていきましょう。 チェンジマネジメントチームは ストラテジーやプランを作成し 実行するチームです。 エンプロイーサクセスマネージャーや 様々な部署の人が所属します。 スポンサーとスポンサーグループや ステアリングコミッティは チェンジマネジメントに向けた プロジェクトの推進や 利害関係を調整する体制です。 組織や企業によって 様々なパターンが考えられます。 この図は一番シンプルですが トップダウンが行いやすい組織体制です。 この場合は、スポンサーには CEO や働き方改革のリードを務める 人事のトップなどが考えられます。 次に複数の事業本部に 分かれるパターンです。 この場合は、スポンサーのトップに加えて 各事業本部の部門長を ステアリングコミッティとして 巻き込む必要があります。 さらに組織やグループ会社が 細分化しているパターンです。 この場合はステアリングコミッティに加えて 各グループ会社の代表などを集めた サブグループが必要となります。 IT チームは デジタルトランスフォーメーションにおける テクニカル面での支援を行ってくれる チームとなります。 アンバサダーは 現場の利活用促進者による ボトムアップの学習促進を行う グループとなります。 ユーザーコミュニティは エンドユーザーが自発的に利用方法や 事例などの情報交換をする コミュニティです。 これらの体制を整備し 連携させる必要があります。 またチェンジマネジメントチームと IT チームは、働き方のデジタル トランスフォーメーションにおいては 密に連携しないといけないため 一部のメンバーが兼任していたり IT チームがその役割を担ったりすることも 多いようです。 さてこれらの体制について 何をどの頻度で議論するかを 定める必要があります。 会議体、メインメンバー、周期、 取り扱うべき内容を この表のような形で一元的にまとめることで 全体を見ることができます。 各会義のインプットとアウトプットが 連動しているかわかるようになるので 重要です。 この表で赤字で示した会議は どの働き方の デジタルトランスフォーメーションの 場合でも、当てはまる会議になるかと 思います。 チェンジマネジメントチーム自体の会議と スポンサーと チェンジマネジメントチームとの会議 チェンジマネジメントチームと IT チームとの会議 現場の利活用促進者であるアンバサダーと チェンジマネジメントチームの会議が どのプロジェクトにおいても 必要になると考えます。 スポンサー チェンジマネジメントチーム アンバサダー IT チームが主体の会議です。 その他の会議体は 規模や進み具合に応じて 設置してください。 ガバナンスを効かせるための体制と それに関係した会議設計について 見てきました。 皆さんの企業の規模や関係者の数に応じて 適切なあり方を考えて 設計してみてください。

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