コース: チェンジマネジメントで働き方のデジタルトランスフォーメーションを推進する

KPIを理解・設計する

ビジネスや変革を成功に導くには 目標を達成するための 施策を評価する指標 KPI を効果的に設計する必要があります。 KPI とは一体何で、 どういった役割を果たすのかを知り KPI を設計するまでの流れと 具体的な例を見てみましょう。 KPI は Key Performance Indicator の 頭文字を取ったもので 達成したい目標を実現するための各施策が 適切に進行しているかを定量的にとらえ 評価するための指標です。 すべての施策の KPI を達成することは 企業や事業全体の目標である KGI − Key Goal Indicator を 達成することを意味しています。 KPI は達成目標である KGI Key Goal Indicator に 紐づけて施策を計画し 設計することが重要です。 KPI の設計は目標である KGI の設定、施策の検討、KPI の設定という 流れで設計します。 KPI は組織全員の施策活動の 共通指標となるように、設計します。 そして組織全員の活動評価を 客観的かつ公平に行えるように KPI を設計する必要があります。 それでは具体的に 働き方改革の KGI に 生産性向上のための時間創出を設定した例を 見ていきましょう。 この従来の働き方を見直し 本来の乗務に集中する時間を 今以上に確保するためには どのようにすれば良いのかという課題に対し 施策と KPI を設計しています。 まず KGI に対して 施策の大項目にあたるトップ施策に 時間創出に効果的と考えられる 会議と移動のあり方の見直しを 設定しています。 そして会議と移動を構成する要素に着目して 2つの施策を検討します。 ひとつ目は会議のあり方そのものを見直す 参加人数と時間設定の見直し 2つ目は手段を取り入れるための施策として 在宅ワークや TV 会議の活用を 検討しています。 それぞれの指標、KPI は 時間、人数、コストを設定しました。 KPI の設計で重要なのは 施策のアイデアだけではなく KGI、KPI を時間や人数、コストのように 数値で目に見える形で設定することです。 この施策を実行することで KPI のひとつである会議の時間を 大幅に削減することができました。 この削減した時間が KGI である生産性向上のための 時間を創出したといえます。

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