コース: チェンジマネジメントで働き方のデジタルトランスフォーメーションを推進する

変革推進のための促進施策を作成する

直接の会話やメールで伝えるよりも イベントなどの形で従業員に参加してもらい 体験を通じて伝えた方が ものごとの進みが早くなることがあります。 ここではイベント型の施策に どういったものがあるのかを 見ていきたいと思います。 まず体験型ワークショップです。 体験型ワークショップの目的は 実際にツールを触りながら スキルを獲得することです。 一方的なレクチャーでは ユーザーのスキルにつながりにくく 習得してほしい内容を一緒に触りながら 学んでもらいます。 疑問点はその場で出してもらうことにより インタラクティブな空気を作り ユーザーとのリレーションを 強めます。 オンラインイベントは どこからでも気軽に参加できる 体験型のイベントです。 簡単なお題がメールなどで通知され それをクリアしながら 新しい働き方を体感します。 課題をクリアした人には ノベルティを配布することで 参加率を高めます。 表彰制度は デジタルトランスフォーメーションへの モチベーションを高める方法です。 このプロジェクトのために作っても 既存の表彰制度を使っても構いません。 素晴らしい使い方を生み出した人の モチベーションを上げ 価値ある使い方を会社側から 公式に認めることで その使い方の横展開を狙えます。 利活用コンテスト発表会は 新しい働き方が普及し始めた時に その勢いを増すことを 意図した施策です。 ユーザーから厳選された使い方を 集めることが期待できます。 日本マイクロソフトでは 2018 年に社内の各部門の代表者が 自部門で実践している働き方を紹介する プレゼン大会を行いました。 社内事例化は各事業部や ユーザーから利用方法をヒアリングし まとめたものです。 まだ使っていないユーザーや 新たな使い方を探しているユーザーに 情報を与えることができます。 はじめのうちは チェンジマネジメントチームが まとめる必要がありますが 表彰制度の応募形式や 利活用コンテストの応募形式とすることで ユーザーに主体的に 作ってもらうことができます。 社内報、外部広報誌への掲載は これまでの利活用の状況をまとめ まだ使っていない人たちに その内容を広めることを狙います。 社内報や外部広報誌は BDM の目に触れやすく 初期段階であれば イノベーターなどの発掘、 後期であればレイトマジョリティを 取り込むきっかけを作ることを狙います。 トップからのメッセージは 全社的にプロジェクトを公開する時や マイルストーンなどの節目に 特に有効です。 プロジェクトのやるべき理由の納得感を高め 多くのユーザーの説得の コストを減らせます。 またトップが実際にツールを 触っていることを示すことにより ただの号令だと捉えられるリスクが減り トップメッセージの合間の期間においても ユーザーのモチベーションの維持に つなげることができます。 デジタルトランスフォーメーションにおいて ユーザーを動かすための施策を 紹介してきました。 自社の従業員にあったものを選び 実施してみましょう。

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