コース: チェンジマネジメントで働き方のデジタルトランスフォーメーションを推進する

マスタースケジュールと各種プランを理解する

ビジョンの実現を目指していく時に 変化の対象となる組織は いくつかのチェックポイントを 迎えることになります。 新しい働き方の浸透度合いを示す 4段階のモデルを基に マスタースケジュールと マイルストーンの設定を行います。 さらに、マスタースケジュールと関連する 各種プランについて学んでいきます。 マスタースケジュールとは、 チェンジマネジメントの 開始日から終了日の間で発生する イベントについて、 おおまかなスケジュールを 示したものです。 組織が現在の状態から 理想の状態になるまでに いくつかの変化が発生します。 その中で特徴的なイベントを マイルストーンとして設定します。 働き方の デジタルトランスフォーメーションでの マイルストーンには、 4つのステージが考えられます。 ステージ1は 「イノベーター・アーリーアダプターと 短期間の成果を導出」です。 ステージ2は 「特定部門でのアンバサダー プログラムの実施」です。 ステージ3は 「全社展開:スポンサーによる アナウンスとアクション、 全社的なアンバサダープログラムの実施、 マネージャーの参画」です。 ステージ4は 「自立的な利活用 ユーザーコミュニティの運営」です。 それぞれのステージを 詳しく見ていきましょう。 ステージ1は 「イノベーター・アーリーアダプターと 短期間の成果を導出」です。 実施する内容は 「社内で IT リテラシーの高い メンバーと部門とトライアル」 「普遍的なシナリオと 業務特化のシナリオを少数作成」 があります。 新しい働き方について 少数精鋭でトライ&エラーを繰り返し 磨き上げる段階です。 ステージ2は 「特定部門でのアンバサダー プログラムの実施」です。 実施すべき内容としては 「意欲的な部門とアンバサダーを立て 部門でトライアル」 「集団レベルでのシナリオの発掘と 発信メッセージの作成」があります。 特定の組織に協力をしてもらい 組織レベルで適用した場合の 課題を洗い出し対応していきます。 また、前者に対して有効となる 事例を発掘していきます。 ステージ3は 「全社展開:スポンサーによる アナウンスとアクション、 全社的なアンバサダープログラムの実施、 マネージャーの参画」です。 実施すべき内容としては 「トップからの利活用のメッセージを発信」 「全社的なアンバサダープログラムの実施」 「ラインのマネジメントも参加し アンバサダーと協力しながら 組織ごとに積極的な活用にチャレンジ」 があります。 このステージでは 全社一丸となって トップダウン、ボトムアップで 働き方を浸透させていきます。 ステージ4は 「自立的な利活用 ユーザーコミュニティの運営」です。 組織の取るべき姿としては 「Microsoft Teams 利活用の コミュニティを中心に Microsoft Teams の エキスパート・IT 部門が サポートしながら ユーザーのノウハウ交換支援」があります。 このステージでは ユーザー自ら情報を交換し合い 新しい働き方を自発的に深めていきます。 また、チェンジマネジメントチームは そのような場を提供します。 マスタースケジュールの 各ステージを進めていくには やるべきことの実施計画をまとめた プランが必要となります。 そのプランには IT ツールの技術評価プラン、 現状調査・効果測定プラン、 コミュニケーションプラン、 メッセージ発信プラン・ 利活用促進施策プラン・ トレーニングプラン、 アンバサダープランが考えられます。 ではここまで見てきた マスタースケジュールと 4つのプランを統合してみましょう。 ゴールであるビジョンと スタートとなる現状と 各ステージをプロットします。 そして時間軸を左から右に引きます。 まず始めに IT ツールの技術評価プランを置きます。 これはステージ1より前から ステージ1の終盤に置かれます。 次に IT ツールの 評価が始まった後ぐらいから 現状調査と効果測定プランを開始し ステージ2の終わりまで引きます。 アンバサダーは 単独の部門でのパイロットから始まり 全社でも行いますので ステージ2から ステージ3の終わりまで引きます。 そして最後は コミュニケーションプランですが これは全社展開が始まる ステージ3から引きます。 始めのメッセージは トップからデジタル トランスフォーメーションの開始を告げる メッセージとなるはずです。 このように、マスタースケジュールを 作成していってください。

目次