コース: チェンジマネジメントで働き方のデジタルトランスフォーメーションを推進する

活用シナリオを作成するフレームワークを知る

ビジョンを実現するために 活用シナリオとユースケースは どのように落とし込めるでしょうか? 実際に自社において どのように活用できるかを想定しながら 優先度の付け方も含め 作成する方法を学んでいきましょう。 それでは実際に シナリオを作成していきましょう。 作成するにあたって まずはじめに汎用型か、もしくは 組織特化型のどちらを先に優先するかを 選択しましょう。 その場合は、組織文化やリテラシーによって 判断するとよいでしょう。 次に活用シナリオは、すでに 作成したビジョンを分解して 作成していきます。 一方、ユースケースは、 フレームワークを活用して活用シナリオから 落とし込んでいきましょう。 そして最後にユースケースの 優先度決めに関しては ビジネスへの影響度を元に判断して 決めていきましょう。 ここから活用シナリオの作成にあたって テンプレートを説明します。 まずはじめに 対象部門、そしてビジョンを記載します。 そしてそのビジョンを達成するために どのような課題・目的を持ち そして実現したい状態を 記載していきます。 例えば、プロジェクトの平均実施時間を 削減するために、関係者が 不要な待ち時間の削減と 情報の即時共有を行えるようにする といったことです。 次にユースケースを作成していきます。 ユースケースを作成する際には 便利なフレームワークがあります。 まず、どのユーザーに対して 検討するかを決めましょう。 次にそのユーザーに対して どのような状態を実現したいかを 具体例に記述していきましょう。 そしてどのような方法、 どのようなアプリケーションを使うかを 決めましょう。 そして最後にどういう状況になるときが うまくいったと判断できるのか このソリューションの成功基準を 決めましょう。 これらのフレームワークに基づいて ユースケースを作成していきます。 ここでもテンプレートをひとつ紹介します。 まずは対象を書き そしてその下にひとつの表を記載します。 その中には誰にどんな課題があって どんな方法があり、そして 理想的な状態はどのような状態なのかを 記載していきます。 例えば、プロジェクトメンバーに対して 情報の格納場所が複数あり 情報の集約や共有が遅いという 課題があります。 これに対して、Teams というツールを使って Teams 上にプロジェクト関連の情報を すべて集約し、会議も行うことにします。 新メンバーが参加しても 引き継ぎを全くする必要がない状態が 理想的な状態というふうに定義をします。 この例を基に是非ユースケースも 作成してみてください。 最後にユースケースの優先度を 決める方法について見ていきましょう。 ユースケースの優先度を決める場合 検討すべき項目が2つあります。 ひとつ目がビジネスへの影響です。 そして2つ目が実現の容易性です。 ビジネスへの影響、また実現の容易性ともに 高い場合は、優先度が高く 優先度1になります。 このような形で優先度が1、2、3、4と 優先度の順番が決められます。 この4象限に当てはめて、ユースケースの 優先度を決めていきましょう。 ここまで活用シナリオ、及び ユースケースの作成方法について 学びました。 ぜひこれらのテンプレートを活かして 活用シナリオ、ユースケースともに 作成してみてください。

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