コース: データ分析 入門1:基本

データガバナンスについて学ぶ

コース: データ分析 入門1:基本

データガバナンスについて学ぶ

全く同じ組織は2つとなく 組織は組織の規定やコンプライアンスを 重視しなければなりません。 例えば、アメリカの上場企業であれば、 SOX 法に準拠しなくはなりませんし、 カナダではカナダ版 SOX 法、 日本では日本版の SOX 法である J-SOX 法があります。 国や企業組織には、 コンプライアンスがあり 組織活動で扱うデータに対しても コンプライアンスを重視することは 大切です。 コンプライアンスを重視した上で データをどのように管理し 活用するかといった データガバナンスについて 学んでいきます。 データガバナンスの主な目標は 理解しやすく、正しく、安全な 信頼できるデータセットを 管理運用することです。 その成果が高品質なデータです。 データガバナンスを検討する際に 最初に検討すべきことは データの所有権です。 組織ではそれぞれの部署や支社、 エリアごとなどで、 様々なデータを収集しています。 そのデータの収集方法や 使用するソフトウェアは それぞれ異なるかもしれません。 例えば、次のような例があります。 営業担当者は顧客情報を CRM ソフトウェアで管理しているとします。 収集されたデータを組織の他の部署で 使用されることもありますが、 データの所有権は あくまでも営業部です。 顧客情報はデータ管理を行なっている IT 部門のメンバーも アクセスできる可能性があります。 それはデータを保護、管理、 運用するためで、 コンプライアンスを維持するために 計画的に行われています。 データへのアクセス方法と 権限設定については 通常、組織のガバナンス計画によって 管理されています。 組織によっては、 IT 部門のメンバーだけが すべてのシステムにアクセスできる ようになっています。 データウェアハウスといった データを抽出し BI ツールと連携、 分析を行うための中継的なシステムが 準備されている場合もあります。 システムの種類や組織体制に関係なく 直接的、または間接的に データを扱うプロセスが 構築されています。 データへのアクセス方法や データの所在を確認しておきましょう。 データを扱うために どのようなシステムや ツールを使うことがベストなのか 正確に判断することは難しいです。 そのために幅広い知識とスキルが 必要になります。 自分自身と組織を守るために 組織内のすべてのデータに対し すべての人に権限を与える必要は ありません。 最低限必要なデータへの アクセス権だけを設定します。 個々にアクセス権を設定した際にも 編集可能か、閲覧のみかといった 設定もしています。 全社員が社内すべてのデータへ アクセスできる必要はないからです。 データ管理について学ぶことは 多くありますが、 業務では質の高いデータを 求められます。 質の高いデータを基に 作成されたレポートなどは 自信を持って活用できます。

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