コース: データ分析 入門1:基本

自分がアナリストかどうかを見極める

コース: データ分析 入門1:基本

自分がアナリストかどうかを見極める

あなたは歩数計やカロリー計算アプリを 持っていますか? 「はい」と答えた人は すでにデータを集めていることになります。 もし、歩数計を見て 歩数が普段より少ないことに気がついたら どうしますか? もっと歩きますか? カロリー計算アプリの数値を見て 昨日や今日の行動を思い出し 食事の量を減らすなどの 調整をしますか? これまでの行動を顧みて 次に何をすべきか判断しているのであれば あなたすでに意思決定のために データを活用していることになります。 つまり、データ分析している ということです。 ここまでの話は、私達がどのように データを取得し分析しているかの 1例に過ぎませんが、 データアナリストはこれらの スキルをさらに発展させて、 実践的に分析を行なっています。 あらゆる規模、あらゆる業界の組織で データワーカーと呼ばれる 人たちがいます。 彼らの肩書には、データアナリストという 言葉が入っていないことが大半です。 また、自らをデータワーカーだと 自認していなくとも、 業務でデータ関連のタスクや プロセスを実行したり、 データ関連のソフトウェアを使っている という人もいます。 世界中の組織でデータ活用が進み より多くの人々が データを活用して情報の提供や 結果の報告を行うように なってきていました。 そして、データセットの規模が小さくとも 重要なタスクをこなしています。 例えば、週次、月次、あるいは 年次で使用するレポートのために 必要なデータを精査し クリーニングし 変換し モデリングするといったことです。 皆さんはデータを Excel や CSV ファイルにエクスポートするような 作業を行いますか? ここでは、エクスポートしたファイルを フラットファイルと呼んでいます。 データを探し出し それにアクセスして作業を行うことは データアナリストの行う作業です。 他にもシステムから データを取り出すときに 不要な列を削除したり 必要な列を計算して追加することは ありませんか? これはデータのクリーニングと 変換の1種です。 こうした作業もデータアナリストにとっては 日常茶飯事です。 また、他のワークシートや 他のファイルからデータを取り込むために VLOOKUP や XLOOKUP 関数を 使用することはありますか? これは結合を使い データセットをモデリングしていることに なります。 また、ピボットテーブルを使った クロス集計や ピボットグラフを使った 視覚化を行なっていますか? これは情報の視覚化の1例です。 ここまでに登場した作業のすべて または一部をデータアナリストは 常に行なっています。 データアナリストはデータを探し 収集し、取り込みます。 そして、データを検査し 変換します。 さらに関数や数式を追加したり データをマージし ピボットテーブルやピボットグラフなどの 機能で視覚化し、分析できるようにします。 すべてのデータには目的があります。 データアナリストは 質問に対する答えを データから探し、 データクリーニングや 変換などのタスクを実行することで 意思決定を行なっていきます。

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