コース: データ分析 入門1:基本

データにおける組織の役割を理解する

コース: データ分析 入門1:基本

データにおける組織の役割を理解する

データ分析の組織的な役割について、 理解していきましょう。 組織によって、 扱うデータのサイズ、 従業員数、 どのようなサービスを提供しているのかなど さまざまです。 例えば、1000 人に サービスを提供する企業と、 数百万人にサービスを提供する企業とでは、 戦略も、社会的役割も異なるでしょう。 どのような組織にも、 万能な戦略というものは 存在しませんが、 それぞれに重要な組織的役割があります。 今回は、4つの分野に焦点を当てて、 考えていきます。 まず、1つ目は、リサーチです。 データ分析の目的となる 答えるべき質問を定義し、 そのためのデータを整えます。 さまざまな手法でデータの収集から 整形、分析まで行い、 結果についても、 統計的な観点から、 正確性を確認します。 次に、2つ目はデータガバナンスです。 データガバナンスは、 プロセスであると同時に、 役割でもあります。 この役割とは、データの所有権と 説明責任を明確に定義することです。 また、組織内で、 データにアクセスが必要な人が アクセスできるようにします。 データガバナンスは、 組織のあらゆる部門にまたがるべき 役割です。 データガバナンスが データアナリストに与える影響については、 このコースの後半で触れていきます。 3つ目は、テクノロジーです。 組織のどのような業務においても、 重要な役割を果たしています。 バックオフィス業務も含め、 組織のあらゆる業務で、 テクノロジーは必要です。 テクノロジーには、 データのためのサーバーインフラや、 データのセキュリティも含まれます。 また、データへのアクセス管理が 含まれることもあります。 4つ目は、データです。 組織内のデータは、 あらゆる部門に存在します。 組織によっては、 日々増大するビッグデータを活用するため、 組織内に、データサイエンティスト、 データエンジニア、 データアナリストが存在する、 専門部署を持っているところもあります。 しかし、そうした専門部門のない組織では、 これらの役割は、 IT 部門や、情報システム部門が 担っていることが多いでしょう。 どの企業にとっても、 データの組織的役割は明確で、 製品の改善、 サービスの向上、 収益の改善などの 課題解決に役立てたいと考えています。

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