コース: データ分析 入門1:基本

データ分析とデータアナリストを定義する

コース: データ分析 入門1:基本

データ分析とデータアナリストを定義する

データ関係の仕事をしていると言うと、 まず質問されることは、 データとは何か、 データアナリストは何か、 といったことです。 こうした質問をする人の多くが、 漠然と理解している データやデータアナリストが何なのかを、 簡潔にわかりやすく、 シンプルな一言で説明する言葉を 期待しています。 しかし、残念ながら、 一言では説明できません。 data という言葉が 最初に使われたのは、 1646 年です。 データの世界はとても広範囲で、 今後も広がっていきます。 反面、私たちの現実はまだ、 データの発見と ツール開発の初期段階と言えます。 このコースでは、 データ分析とは何なのかを 理解するために、 さまざまな視点から学んでいきます。 まず、データ分析を、 「データ」と「分析」という 2つの言葉に分解することから 始めていきましょう。 まずは、データの定義です。 データには、さまざまな意味があります。 そこで、2種類のデータの定義で 考えていきます。 アメリカで有名な Merriam-Webster の定義では、 1つ目は、 「推論、議論、計算の基礎として 使用される測定値や統計などの事実情報」 2つ目は、「送信および処理可能な デジタル形式の情報」 としてのデータとなっています。 次に、分析について、 考えていきましょう。 一般的に、分析や解析と言うと、 統計的分析や数学的分析のような 特定のものを思い浮かべる人が多くいます。 確かにそうとも言えます。 しかし、現実的には、分析は、 もっと広い範囲で捉えることができます。 なぜなら、 データを業務で使用する者にとって、 分析は、日常業務の一部であり、 もっと幅広いものなのです。 Merriam-Webster の 分析の定義、 そこには、 「データの性質を理解したり、 本質的な特徴を理解するために、 データを詳細に調べること、 徹底的な調査」と書かれています。 動詞の「分析する」については、 「分析によって、 性質や関係を調べたり決定すること」 とあります。 これらの定義から、 データアナリストとは、 「推論、議論、計算の基礎として 使用される 事実情報であるデータの性質や関係性を 明らかにするために、 常にデジタル形式の情報を 詳細に調べ分析することによって、 決定する人」と言えます。

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