コース: データ分析 入門1:基本

Excelのマクロを使ってデータをクリーニングする

コース: データ分析 入門1:基本

Excelのマクロを使ってデータをクリーニングする

組織ではこれまで古い通りの方法で データをクリーニングしている ということもあります。 Excel マクロを使っているかもしれません。 マクロ以外の Power Query のような ツールを知らないということもあります。 マクロは前任者の知識や スタイルを継承しています。 マクロを理解することで データクリーニングに必要性を判断したり 作業プロセスの改善に 役立てることができます。 いくつかのマクロを記録し マクロの内部を見る方法を ご覧いただきます。 支出経験傾向ファイルの使った マクロ処理を紹介していきます。 「開発」タブを表示するために 「ファイル」タブの オプションを選択し 「リボンのユーザー設定」をクリックして 「開発」を選択して チェックマークを付けます。 そして OK をクリックします。 「開発」タブの 「マクロの記録」をクリックします。 「マクロ名」に 「ステップ1シートのコピー」と 入力して OK をクリックします。 シートのシート名で右クリックし 「シートの移動またコピー」を 選択します。 次に「コピーを作成する」を クリックしてチェックを付け 「末尾へ移動」を選択し OK をクリックします。 シートへ戻り 「記録終了」をクリックします。 こうしてシートのコピーを作成しておけば 必要に応じてデータを 元に戻せます。 データのクリーニングを開始する 準備が完了です。 最初に行うことは不要な列を 削除することです。 「マクロの記録」をクリックし マクロ名に「ステップ2 列削除」と入力します。 そして OK をクリックします。 B 列「コレクター ID」を削除します。 C 列「終了日」の列も 削除します。 「IP アドレス」から 「カスタムデータ1」の 列を削除します。 ここまで操作したら、 「記録終了」をクリックします。 再び「マクロの記録」を クリックします。 マクロ名に「ステップ3 列幅調整」と入力し OK をクリックします。 左上の「全セル選択」ボタンを選択後、 列幅を自動調整します。 「記録終了」をクリックします。 2行目も不要なデータです。 「マクロの記録」を選択し マクロ名に「ステップ4 見出しの削除」と入力します。 OK をクリックし セル E2 の「自分で記入する」をコピーし セル E1 に貼り付けます。 2行目は不要になったので 行を削除します。 次に見出しに名前を付けていきます。 セル C1 に「年齢」、 D1 に「性別」、 F1 に「学歴」と入力します。 セル A1 に戻り 「記録終了」をクリックします。 4つのマクロを作成することができました。 ステップ1から4まで 順番に実行するマクロを 作成していきます。 シートを削除し シート(2)を シートに名前を変更します。 「マクロの記録」をクリックし マクロ名に RunAll と入力して OK をクリックします。 「マクロ」をクリックして 「ステップ1」を選択して 「実行」をクリックします。 シートがコピーされました。 再び「マクロ」をクリックして 「ステップ2」を選択し 「実行」をクリックします。 不要な列が削除されました。 マクロ画面を開き 「ステップ3」を実行します。 列幅が整いました。 次にマクロ画面から 「ステップ4」を実行します。 不要な行が削除されました。 「記録終了」をクリックします。 今後は作成したマクロを実行すれば、 すべて処理されるようになります。 実演してみましょう。 再びシートを削除し シート(2)を シートという名前に変更します。 「マクロ」をクリックし RunAll を選択して 実行します。 データが整いました。 ここまでの操作で 企業がマクロを導入する理由が おわかりいただけたでしょう。 しかし Power Query が登場したことで よりシンプルに作業ができるように なりました。 マクロの内部を見て どのようなステップで処理が 行われていたかを見ていきましょう。 Visual Basic をクリックします。 「標準モジュール」を展開して 「モジュール1」をダブルクリックします。 作成したマクロの中身が見えます。 どのセルをコピーし どのシートが選択され どこに貼り付けられたのか また移動したのか、 どのセルにどんな値が入力されたのかといった 処理が表示されています。 マクロの処理内容に手を加える 必要がある場合は 直接プログラムコードを変更したり 追加することができます。 このようにマクロ内の処理ステップを 見る方法を知っていることで データクリーニングの 手順を知ることができます。

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