コース: データ分析 入門1:基本

データアナリストのスキルを把握する

コース: データ分析 入門1:基本

データアナリストのスキルを把握する

大工が、大工工事を始める場合、 ただハンマーを持って 現れるわけではありません。 彼らは、自由に使える 道具一式を持って来ます。 状況に応じて、道具を使い分けています。 さらに、ベテランの大工には、 長年の経験と知識から、 道具を有効活用することができます。 ベテランの大工は、 どの道具をどの場面で 使うことが最適であるか、 ということを学んで知っています。 これが、新米大工だったら、 道具も経験も持ち合わせていません。 データアナリストについても、 ベテランもいれば、見習いもいます。 必要なスキルは、 ソフトウェアのスキルだけではありません。 データの基礎知識は、 分析に使うツールに依存しません。 つまり、データを扱うどのツールにも 適用できるスキルなのです。 最初のスキルは、 基本的な質問を理解すること、 あるいは、基本的な質問を 作成できることです。 あるデータに対し、 注文が完了し、出荷されるまでに 何日間かかりますか? また、販売目標はいくらですか? といった質問があった場合、 それに答えるために 必要なデータを見つけ、 収集することは、 スキルレベルに関係なく、 データを扱う者にとって、 必要なスキルです。 また、注文のデータはどこにありますか? 出荷データはどこにありますか? データには、 どのようにアクセスすることができますか? さらに、どれだけのデータ量ですか? そして、質問に回答するには、 どれくらいのデータ量が必要ですか? これらの質問は、 データの質を 理解することにつながります。 データの質を見極め、 何がデータの質に影響するのかを 学ぶことが必要です。 さらに、データの重要度を 判断するスキルも求められます。 必要なデータを集めるために、 多くのデータにアクセスして、 収集することになります。 多くのデータを前に、 必要なデータを判断し、 どのようなデータクリーニングや 変換が必要かを、 明確にすることが必要です。 また、計算によって、 有効なデータを作成することが 必要な場合もあります。 分析に必要なデータが、 完璧に揃っていることはありません。 データアナリストにとって 重要なスキルであり、 多くのデータアナリストに 欠けているスキルは、 情報をわかりやすく提示することでしょう。 データへの質問に対し、 正確で明瞭な回答を、 実用的なビジュアルで 表現できているかということです。 そのひとつの方法として、 ピボットテーブルを作成できなかったり、 使いこなせていなかったりする場合には、 まず、そこから学び始めるべきです。 データは、日々増え続け、 そして常に新しいデータセットが 作成されます。 そのため、必要なスキルは、 時間とともに成長し、 変化していきます。 少し前までは、 Power BI や Tableau のような ツールはありませんでした。 しかし今は、 便利で高機能なツールを使いこなすことが 求められています。 データの基礎知識があることで、 それらのツールをうまく活用することが できるようになります。 常にデータは増え続けています。 そして、今後もデータスキルを持つ 人材の需要と供給は、 増え続けていくでしょう。

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