コース: データ分析 入門1:基本

真実を理解する

コース: データ分析 入門1:基本

真実を理解する

データにまつわる複数の事実を 紹介します。 統計的な事実、 データの事実、 そして、経営上の事実の 3つについてです。 統計的な事実は 結果の重要性を指しています。 データ分析した結果は 統計学者や研究者に渡されることが あります。 分析結果を受け取った彼らは 分析結果やレポートの有意性を 提示してくれます。 偶然によって生まれた結果ではなく、 統計的解析によって 意味のある分析結果であるという 裏付けが重要です。 データの事実は 分析データの正しさを指しています。 データの事実は ビジネス上の影響を受けることが あります。 例えば必要なデータにアクセスできない、 誰がデータを管理しているのかわからない、 必要なデータの種類を 把握していないなどの理由で、 データ分析に必要なデータが 揃っていない状態では、 分析結果に影響を与えます。 また、どのタイミングで収集した データであるかも大切です。 そして集めたデータセットは 結合の方法が違えば、 結果が変わってきます。 結合が重要な理由です。 次の例を考えてください。 商品リストがあるとします。 このリストは単に数を示しているのであって 注文されたかどうかを示している データではありません。 ここからはどの商品がよく売れたのか、 売れ残ったのかといった 経営上の事実はわかりません。 データの事実、 統計的な事実は、経営上の事実に つながります。 生産を行なっている企業にとって 経営上の事実とは 生産量をいくつにすればよいのかといった 具体的な数字です。 例えばある製品の開発に 何時間も費やし、 在庫を抱えたまま売れなかったら データと経営上の事実は その製品を作る価値がない可能性が 高いことを教えてくれます。 データアナリストは、実際のデータが どのような経営上の事実を 伝えているのかを理解し 確認する必要があります。

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