コース: データ分析 入門1:基本

データの識別を学ぶ

コース: データ分析 入門1:基本

データの識別を学ぶ

データと言われたら、 何か連想するものはありますか? Excel のシートや、 図表を思い浮かべる人も いるかもしれません。 データを理解するには、 これだけでは足りません。 では、考えてみましょう。 身近にあるペンについて、 データで説明してくださいと言われたら、 どのように表現しますか? ペンの色や種類、 もしくはインクの種類について 挙げる方もいるかもしれません。 さらに、別の視点はありませんか? 例えば、ペンの製造や ペンの出荷についてなど、 もし目の前のペンをブランド化して より多く売り上げるとしたら、 どうしたらいいですか? さらに、データが 必要になるかもしれません。 データアナリストは、 次のアクションにつなげるために 必要なデータを、 さまざまな視点で収集する 役割を担っています。 目の前に見えている事実だけでなく、 まだ見えていない部分についての データを見ることで、 新たな発見が生まれます。 ペンというテーマからステップアップし、 さらにデータについて 考えていきましょう。 これは、ロサンゼルスの ラッシュアワーの様子です。 何が見えますか? メーカー、車種、年代 さまざまな車が見えます。 それぞれの車が、 思い思いの方向に 進んでいるのがわかります。 さらに、細かな部分も見てください。 車のナンバープレートが見えますね。 ナンバープレートがあるということは、 それぞれの車について、 どこかに登録された データがあるということが わかりますね。 他に何かわかることはありませんか? 速度はいかがですか? 車間はいかがですか? さらに、交通量の変化に関する データを収集することが、 あなたの仕事だと仮定すると、 時間帯や車線数といった事柄も、 重要なデータになってきます。 次に、道路に目を向け、 標識を見てください。 何か読み取れるデータはありますか? 標識の種類、 標識で使用している反射材の色や、 材料の購入先、 製造者、設置にかかる費用負担者まで、 目に見えないデータが 数多く存在しています。 もし皆さんが、 標識の製造メーカーだとしたら、 これらのデータは、重要ですね。 標識の設置に関する法律についても、 重要なデータとなってきます。 さらに道路を見てください。 アスファルトの材料や、 道路上のペンキについてもデータです。 すべてのデータを考慮するのであれば、 さらに考えるべき視点があります。 時間帯はいつですか? 日付はいつですか? 天気はいかがですか? さらに、過去 100 年間の 同じ日の天気はいかがですか? 天気のデータまで必要でしょうか? もし皆さんが、建設プロジェクトや 道路の安全管理を行う立場なら、 天気というデータは、 重要な項目になってきます。 なぜなら、人々は車で目的地に行くために、 道路を使うからです。 車に乗っている人に目を向けると、 さらに新しい視点が出てきます。 どのようなデータが必要かは、 何をするために必要なデータなのかを 考える必要があります。 それは、目に見えるデータだけではなく、 見えないデータも重要だ ということがわかります。

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