コース: Microsoft Azure AI Fundamentals(AI-900)試験対策:Computer Vision

顔検出および顔分析

色々なシステムで 人は非常に重要な対象です。 人の顔を検出できれば、 その結果を活用できるシーンは たくさんあるはずです。 このレッスンでは、 人の顔の検出と その結果の分析について見ていきます。 前のレッスンで見た コンテンツの整理の4機能です。 顔の検出はこの中のひとつです。 では顔の検出について 具体的にどのような機能か 確認してみましょう。 顔の検出とは、 画像の中で顔の位置を 検出する機能です。 また、その検出した顔の およその年齢や 性別などを予測することもできます。 例えばこの画像で 人の顔は この位置に写っています。 ということを検出できます。 一画像あたり ひとつの顔だけではなくて、 右側の画像のように 複数の顔を検出することもできます。 尚、年齢については 人間でも相手の年齢を 正確に当てるのは 難しいはずです。 同様に顔検出機能でも 年齢を完全に正解するのは、 非常に困難です。 しかし大体の年齢だけでもわかれば、 ビジネスに役立つ情報になるはずです。 続いて顔を検出した結果を使って 顔の分析をする機能、 そして顔の認識をする機能について 見ていきます。 顔の分析とは、 顔の目印、 つまり目、鼻、眉、唇など これらの目印の 位置情報を取得する機能です。 位置情報ということなので、 これは数値データです。 このデータを使うことによって 例えば表情の推論を することが可能です。 また、その数値データを 他の機械学習のデータとすることも 可能です。 顔認識とは、 顔の特徴から 既知の個人を識別する機能です。 これも顔の目印の位置情報の関係から これは誰の顔ということが わかるというものです。 ここで 既知の個人と言っていることから 識別したい顔については、 あらかじめ顔情報、 写真を登録する必要があります。 これによって 画像の中に顔が現れた場合、 これは誰々さんです ということがわかるということです。 このレッスンの最後に 顔検出、またその結果を使った 顔分析や顔認識の 利用例を見てみましょう。 ここでは3つの利用例を見ていきます。 ひとつがセキュリティです。 これは実は 現在はよく使われている機能です。 スマートフォンのロックを解除するために 顔認証を設定している という人は多いと思います。 ここで大事なのは、 誰の顔でも良いわけではなく、 スマートフォンの持ち主の顔の場合だけ ロックを解除しても良い ということです。 同じような考えで 建物や部屋など そこに入ることを許された人を 識別するというような 入出システムをあると思います。 利用例の2つ目は 統計や広告への利用です。 画像内の顔を分析して、 統計情報を得たり、 さらにその統計情報をもとに 広告に利用する という使い方が考えられます。 例えば街頭のポスターに対して、 そのポスターに注目してくれる人は どのよな人なのか という統計情報を得ることが できるはずです。 そしてその統計情報をもとに、 ターゲットとしている人たちに、 うまく訴求できているか というような分析をすることが可能です。 利用例の3つ目として、 インテリジェントな監視 というものを考えてみましょう。 例えば自動車を運転している場合です。 顔の位置情報を取得できる ということは、 例えば運転している人、 ドライバーが 少し目が閉じ気味になっている であるのか、 あるいは顔が下の方を向いている といった情報を得ることができます。 これによって少し休憩するように 促したり、 停車して眠気を覚ますようにしたり、 というような働きかけができます。 顔の検出、 またその結果をもとに 顔の分析や識別をする機能について 見てきました。

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