コース: プロンプトエンジニアリング基本講座

代わりにすべきことを指定する - ChatGPTのチュートリアル

コース: プロンプトエンジニアリング基本講座

代わりにすべきことを指定する

プロンプトを用いて 生成 AI を活用していく中で、 条件によっては、 精度が低いことはありませんか。 今回は、プロンプトの中に 条件を入れる際に、 注意すべき点と改善点 というところを解説していきます。 プロンプトは、注意点として、 してはいけないことを書くと、 精度が低くなります。 まずは ChatGPT を用いて、 解説します。 まず、こちらの命令を行っていきます。 「以下は、逆に映画を推薦する エージェントです。 興味を尋ねないで、 個人情報を尋ねないでください。」 これは、個人の興味や 個人情報等を尋ねずに 映画について、こちらは個人に 興味や個人情報を尋ねないで、 映画を紹介するというような 条件になっています。 こちらをまずは実行していきます。 こちらが解答になりました。 確かに、個人情報や興味などは 聞いていませんが、 そうすることで、 より一般的な解答をするように なってしまいました。 こちらから、してはいけないことは プロンプトに含んでもいいのですが、 代わりにすることもプロンプトに 含めるようにしましょう。 次に、してはいけないこと以外に 代わりにすべきこと、 というところも入力して、 プロンプトを実行していきます。 このようなプロンプトを変更しました。 以下は子役に映画を推薦する エージェントです。 エージェントは、 上位のグローバルトレンド映画から 映画をお勧めする責任があります。 ユーザーの好みに尋ねることを避け、 個人情報を尋ねることを 避ける必要があります。 エージェントが お勧めの映画を持っていない場合は、 申し訳ありませんが、 「今日お勧めする映画は 見つかりませんでした」と 返答する必要があります。 上の2文では、 ユーザーの好みや個人情報を聞かないで、 というようなしてはいけないことを 指示していますが、 それに追加して、 エージェントが お勧め映画を持っていない場合は、 こうするという代わりにすべきことも プロンプトに入力しました。 こちらで再度、入力していきます。 こうすることによって、 個人や興味に関係なく、 適切な映画のおすすめを 出力することができるようになりました。 また、もし映画がこちら ない場合だとしても、 申し訳ありませんが 今日お勧めする映画が 見つかりませんでしたというふうに、 代わりにすべきことを 指示してくれるので、精度は高いです。 このように、モデルが 「言うべきでないこと」よりも、 代わりに「なにをすべきか」 というところを明確に指示しましょう。 そうすることで、 個人の興味があるジャンルについて、 追加質問をしないでください というようなしてはいけないこと、 いうべきではないことを 指定するだけではなく、 「個人の興味があるジャンルについては 追加質問をしないでください。」 というところから、 もし何も提案できる漫画がない場合は、 現在は推薦できる漫画がありません というふうに、 何を言うべきか、というところも 代わりに追加するようにしましょう。 このレッスンでは、 プロンプトに条件を書く際の 注意事項について、説明しました。 本来、条件の中では、 禁止事項、言うべきではないことや してほしくはないことを 入力することも必要ですが、 そちらを入力する際には必ず 代わりに何を言うべきか、 代わりの代替案というところも 指示するようにしましょう。

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