コース: プロンプトエンジニアリング基本講座

文脈と命令を明確に区別する - ChatGPTのチュートリアル

コース: プロンプトエンジニアリング基本講座

文脈と命令を明確に区別する

今回は、よりプロンプトの精度を上げる 「文脈と命令を明確に区別する」について 説明していきます。 前回のレッスンでも説明しましたが、 より精度の高いタスクを実行するためには、 プロンプトの中でも、 種類と明確にわけて 実行する必要があります。 プロンプトには、 次の要素を含めることができます。 それぞれ、ひとつずつ解説していきます。 まず、「命令」です。 命令は、モデルに実行してほしい 特定のタスクまたは命令というものを 入力します。 例えば、「次にくる文脈の内容を 要約してください」と言ったものが、 命令になります。 「文脈」では、外部の構造や 追加の文脈が含まれる場合があり、 モデルをより良い応答に 導くことができます。 例えば、上記の命令のところで、 「下記の文脈に対して 要約をしてください」 というような命令をした場合、 文脈には、要約をしてほしい テキストを入力することができます。 「入力データ」には、 特定の条件や特徴などを入力します。 例えば、文脈を要約するという 命令があった際に、 そちらで出力されたものに対しての 条件を追加することができます。 例えば、「ですます調で統一してください」 といった条件や、 「小学生に向けているので、 柔らかい口調にお願いします」 といった条件を入力することができます。 最後は、「出力指示子」になります。 こちらは、出力してほしい形式を 指定することができます。 実際に、それぞれ ChatGPT を用いて 説明していきます。 実際に、今回は、AI について 小学生にもわかりやすく 説明するというような 要約の命令をしていきます。 それぞれ、ハッシュタグについては、 前回のマークダウンで説明しているので、 そちらをご覧ください。 まず、命令では、 以下の文章を要約してください。 というふうに入力しています。 で、文章で AI について、 少し難しく説明をしています。 そこから、条件について、 「小学生向けなので、柔らかい口調」 「1~2文で簡潔に」 という条件を入力し、 最後、出力形式として 「AI とは、○○の略称で、 ○○という意味です」というふうに 出力するように指定しました。 こちらを実行していきましょう。 ご覧のとおり、 「出力形式に沿って 柔らかい口調で説明する」 というところが達成できました。 おさらいにはなりますが、 プロンプトの中には、 命令や文章、入力データや 出力形式などを指定することができます。 先ほどの例を用いて、 文脈と命令を明確に区別するというところも 解説します。 まず、こちら命令文を表示しました。 先ほど、命令と文脈、 あとは入力条件や出力形式 というものをそれぞれ区別して、 命令に入れていました。 命令では、基礎的な質問や指示を記載し、 文脈では、具体的な役割や 目的を記載しています。 それぞれ文脈や命令、 その他入力要件や出力形式というものを 明確に区別することによって、 よりプロンプトの精度が 上がっていきますので、 ぜひご活用ください。

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