コース: 新任マネージャーとして最初の90日間に必要なスキル

部下一人ひとりと関係を築く

あなたは、知り合いと知らない人の どちらのために一所懸命になりますか。 あなたを含め、ほとんどの人は、 個人的な付き合いのある人のために、 より懸命に取り組んで、いい結果を 出そうとするのではないでしょうか。 あなたも、部下一人ひとりと 個人的な関係を築けば、 部下は話を聞いてもらえていると感じ、 信頼関係が生まれ、 「この人のために頑張ろう」と思うので、 よりよい結果が生まれます。 それだけでなく、あなた自身も 上司として成長できるはずです。 なぜなら、チームのメンバーそれぞれへの 対処の仕方や、やる気の引き出し方、 褒め方、最高の仕事をしてもらうための 励まし方がわかるようになるからです。 たとえば、私は以前、50 周年記念の プロジェクトを任されたことがあります。 部下の1人がインテリアや リフォームの番組を見るのが好きだと 知っていたので、その人に飾り付けと 会場選びをお願いしました。 別の部下はインフルエンサーの ソーシャルメディア管理を 副業としていたので、 イベントでソーシャルメディアを 担当してもらいました。 2人は、私が仕事以外の趣味や 副業を知っていたことを感謝して、 仕事に励んでくれたので、 ウィンウィンの結果になりました。 人間関係の成功のコツは、 好奇心と相手に対する心からの興味です。 マネージャーになったらまず、 部下と1対1の自己紹介の場を作り、 以下の質問をしましょう。 どのような経緯でその仕事を するようになったか教えてください。 いまの仕事で楽しいことは何ですか。 1年後、何をしていたいですか。 そのために私にできることはありますか。 どのような上司が好きですか。 なぜですか。 チームや職場環境について 変えたいことはありますか。 あるなら、何を変えたいですか。 ほかに言っておきたいことはありますか。 質問は自由回答式にすれば、 話が広がり、いろいろ共有してくれます。 これらは仕事に関する質問ですが、 話がプライベートに及ぶこともあり、 職場の外の部下についても 知ることができます。 相手が話しているときは しっかり聞いてメモをとり、 あとで読み返せるようにしましょう。 部下それぞれと関係を築けたら、 決断を下すときは部下の希望を考慮し、 共有してくれた情報を参考に、 機会を与えるようにしましょう。 たとえば部下に、「私はマネージャー職に 興味があるので、プロジェクト管理の 経験を積ませてください」と言われたら、 それができる機会を見つけてあげるのです。 そうすれば、「話を聞いてもらえた」 と感じて信頼されます。 新任マネージャーのあなたも これから部下とよい関係を築けば、 あなた自身や会社だけでなく、 部下全員にとってよい結果に つながるとわかるはずです。 いますぐカレンダーを出して、 1対1のミーティングの予定を 決めてください。

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