コース: SOLIDWORKS 2023 基本講座:基本操作とパーツモデリング

3Dモデリングのポイントを理解する

フィーチャベースの CAD は 作成時だけでなく 編集時にも 大きなメリットがあります。 そしてどのようにモデリングを したかにより、 その手間も変わってきます。 とても重要なことですので しっかりと確認しておきましょう。 今回は Chapter_02 フォルダーの 08-Modeling_Point を使用します。 このファイルには 2つのソリッドモデルが配置されています。 共に同じ形状ですが、 モデリングの手順が異なります。 ロールバックバーを使用して 確認します。 では「ボス-押し出し1」の下に 移動します。 こちら側のモデルはまず 直方体が作成されています。 そして カットにより穴が開けられています。 最後にフィレットが適用されています。 それに対し、もう一方の図形は このように一回の押し出しで 作成されていることがわかります。 では選択して スケッチ編集を実行します。 このようにスケッチ内に すべての要素が盛り込まれていることが わかります。 これにより一度の押し出しで 作成することができました。 ではスケッチを終了します。 ここで編集について確認します。 ではこの穴が 不要になったと仮定します。 こちら側のモデルでは この「カット-押し出し」を右クリックし、 「削除」を選択するか、 抑制をかけます。 では今回は抑制をかけます。 このように穴を無くすことができました。 再度必要になった場合は 抑制を解除します。 ではこちら側の図形で確認します。 まず「ボス-押し出し2」をクリックし、 「スケッチ編集」を実行します。 そして この円を右クリックし、 削除するか 作図ジオメトリに変更します。 では作図ジオメトリに変更します。 スケッチを終了すると、 このように穴を無くすことができます。 再度必要になった場合は 面を選択し、 スケッチ編集を実行します。 この円を選択して 作図ジオメトリをオフにします。 スケッチを終了すると、 このように復元することができました。 では今と同じことを このフィレットにも適用してみます。 こちら側のモデルでは このフィレットを選択し、 抑制をかけます。 必要に応じて 再度適用することも可能です。 ではこちら側のモデルで 確認します。 では面を選択し、 スケッチ編集を実行します。 今回はこの円弧を選択し、 作図ジオメトリに変更します。 ただしこれだけでは足りません。 今回はこの端末を 塞ぐ必要があります。 ここではエンティティのトリムを 使用してみます。 そしてオプションで コーナーを選択します。 この線分と この線分を選択することで 閉じることができます。 本来であれば、同様に あと3か所実行する必要がありますが、 今回は省略します。 一旦トリムを終了します。 そしてスケッチも終了します。 このようにフィレットを 無くすことができました。 ただし再度必要になった場合のことを 考慮すると、 やはりかなりの手間がかかります。 フィーチャベースの SolidWorks は フィーチャごとに 素早く変更することができます。 これは単純にいうと、 それぞれの作業を 分けて行うことで 可能となります。 こちら側のモデルのように 1回の操作で作成してしまうと 後でこの部分だけ修正したい といった時に手間がかかってしまう というわけです。 モデリングのことだけを考慮すると、 スケッチで一度に作成してしまった方が 楽なケースも多くありますが、 変更する場合はその都度 スケッチに移ることになります。 データベースなどを利用して スケッチで必要なパラメーターを 管理するといったケースもあるので 一概には言えませんが、 それぞれのメリットやデメリットは 考えるようにしましょう。 作成時の手間と 編集時の手間のどちらを優先するか、 そして編集時には どのような編集を行うかを 考慮するようにしましょう。

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