コース: すぐに変われる組織になるには

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

変わり続けるためのマネジメントとは

変わり続けるためのマネジメントとは

従来の組織戦略は、現状から目指す状態への 変化をマネジメントするものでした。 しかし、目指す状態が絶えず 変わり続けるとしたらどうでしょうか。 それには、変化のマネジメントでなはく、 変わり続けるための マネジメントが必要です。ここで、 分散型から集中型へと組織を 改革しようとしている、 ある大手企業のケースを考えてみましょう。 分散型か集中型かという問題は、 組織の歴史の中で常に行ったり来たりを 繰り返しています。 私は以前、雑誌の記事で 「スキャッターギャザー」という言葉を 紹介したことがあります。 大量の情報を分散型で管理して、 手に負えなくなると統合に向かうという 傾向を表した IT 業界用語です。 組織の試行錯誤も、 やはりスキャッターギャザーなのです。 分散型の組織は機動的に 動きやすいのですが、 統率しにくいので 経営陣が不安になりがちです。 集中型の組織はすばやい情報伝達が できますが、ヒエラルキー重視のため 動きは鈍くなります。 このように、どちらも一長一短があり 完璧ではないため、 中小から大手までさまざまな企業が、 市場環境の変化、合併、買収、トップの交代 といったさまざまな節目ごとに、 組織の集中化と分散化を 繰り返しているのです。 実際、経営が厳しくなると、 組織の構造に問題があるのではないか と考えて、新しいトップが正反対の方向に 舵を切ることが多いのですが、 「沈みかけた船の上で椅子を 並べ直すようなものだ」などとも 言われています。 さて、改革の進め方ですが、 現状が分散型なら、目指す集中型の 組織構造との比較から始めます。 そして、部門の統合、遠方の拠点の閉鎖、 余剰人員の削減といった対応を 盛り込んだ改革マネジメント計画を 策定します。 しかし、変化が止まらないとしたら どうでしょうか。 組織の現状と目指す姿を、 静止画のように比較することは できるでしょうか。 あらゆるものが変化を続ける中で、 私たちが理想として思い描く組織の姿を 完璧に実現できる見込みは あるのでしょうか。 そう考えると、変化のマネジメントという、 従来の戦略では不十分です。 IBM の元会長、ルー・ガースナーの、 こんな名言があります。 「組織改革とは、箱をシャッフルして 入れ変えるようなものだ。 変革とは、組織の考え方や対応の仕方、 リードの仕方を、…

目次