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戦略目標のアラインメントを行う
どんなにすばらしい戦略を打ち出しても、 実行するのが不完全な 人間であることは変わりません。 では、戦略目標の達成に向けて、 最善の取り組みをしてもらうには どうすればいいでしょうか。 それがアラインメントです。 アラインメントとは、それぞれの社員が 立てる個人としての目標を組織の 戦略目標にリンクさせることです。 自分がどんな戦略目標の実現を 支えているのか、組織の成功に どうつながるのかを、 全員が理解することが必要です。 例えば、人類を月面に送ると 宣言したケネディが ケープカナベラルの宇宙センターを 視察した時のことです。 館内を清掃していた作業員に 「あなたの仕事は」と聞くと、 「もちろん、人類を月面に 送ることです」と答えたそうです。 この話がすばらしいのは、 「人類を月面に送る」という 大きな戦略目標と、 「計画に携わるチームのために 清潔な環境を整える」という１人の 清掃員の目標が、 直接結びついているからです。 あなたの組織も、 全員がこうあるべきなのです。 全員に、戦略目標への貢献を 意識させましょう。 アラインメントの手法には シックスシグマや バランススコアカードなどがありますが、 どんなアプローチでも、 必ずしなければならないことが ３つあります。 第１に、組織全体の戦略をすべての 従業員に周知させることです。 １人残らず、全員が対象です。 社内の誰に質問しても、必ず組織の 戦略目標を言えるように徹底します。 第２に、社内のあらゆる部門やチームを、 最低１つの戦略目標に紐づけることです。 各自の仕事が全体に どう寄与するかを理解してもらいます。 第３に、社員個人が出す成果を 所属するチームや部門の目標に 紐づけることです。 そしてそれらの目標を パフォーマンスマネジメントに 組み込みます。 こう言うと、組織のリーダーが決定する 戦略をそのまま末端まで下ろしてくる、 トップダウン式の階層構造の ように聞こえますが、 実際の運用は柔軟に行われます。 最少の人数で十分な権限を 与えられたチームは、 組織戦略の実現のため機動的に動き、 高い成果を上げることができます。 そのため、戦略目標では、 解決すべき問題と必要な成果を 示すにとどめ、具体的な やり方を指示してはいけません。 どんな社員も、自分の能力や持ち味を しっかり把握して、…
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