コース: すぐに変われる組織になるには

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社会貢献で成長する

社会貢献で成長する

従来、企業にとって唯一の目的は 株主価値の最大化と言われてきましたが、 これは多くの企業の足かせになっています。 なぜでしょうか。かつて、企業にとって 株主は絶対的な存在でした。 株主が企業に求めることといえば、 何より利潤の追求です。 企業はそのためなら、株主以外に ツケを回すことも厭わなかったのです。 これを、ゼネラル・エレクトリック 元会長のジャック・ウェルチは 「世界で最も愚かな考え」と批判しました。 企業が株主価値の最大化しか考えないなら、 株主以外に不利益を押し付けることへの 強いインセンティブが働きます。 企業にとっての成功が1点に 絞られてしまうと、それ以外にこの企業が 生み出せるプラスの価値は なくなってしまいます。 そうではなく、企業の目的は 幅広い関係先のニーズを 満たすことだと考えましょう。 関係先には、顧客、社員、協力先、地域、 さらに地球環境も含まれます。 そうすれば、新たな戦略目標の下で、 もっと柔軟に変われる組織になるはずです。 社員もひとくくりにしないで、 それぞれに固有のさまざまなスキルと 特性を持った人々のポートフォリオと 考えましょう。 そして、顧客、協力先、地域、環境、株主 といったさまざまな関係先のために、 よりよい価値を生み出す方法を、 各自で考えてもらうのです。 そうすれば、すぐに 変われる組織に近づきます。 これは、単なる想定上での 話ではありません。 最近、定款の事業目的を見直して、 株主以外の関係先への価値提供にも 言及する企業が増えています。 そこでの合言葉は 「社会貢献で成長する」です。 私は 2000 年代初頭から、 この新しい理念を企業に 広める活動に参加しています。 当時働いていた会社の仲間たちと 立ち上げた SoCap という会議は、 起業家や投資家、企業などが、 社会貢献による成長を テーマに話し合う場となっています。 多くの経営者や投資家の戦略的発想に なりつつあるこの理念を、 簡単に説明します。 例えば、業務の自動化を進め、 不要になった多くの人員を削減しよう としている大手企業があるとします。 企業側にとっても、市場関係者にとっても、 やむを得ない犠牲として 見過ごされがちな措置ですが、 それらの人々をただ解雇して 終わりにするのではなく、 自社でこれから必要となる新しいスキルを…

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