コース: すぐに変われる組織になるには

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

戦略の有効性の短さを理解する

戦略の有効性の短さを理解する

目まぐるしい変化に対応して、 すぐに変われる組織になるためには、 戦略の完成度にこだわらないことが 重要です。 従来、組織戦略といえば、 こんな感じで作られていました。 そこは風光明媚な景勝地です。 末端の社員はとても行けないような 豪華な山荘に、経営首脳陣が集まります。 戦略コンサルタントの手ほどきで、 その会社の再生に必要な 究極の戦略方針が考え出されます。 週末の集中討議を拍手で終えると、 輝かしい成功へのロードマップとなる 完全無欠の戦略を携えて、 首脳陣が下界に降りてきます。 しばらくは、 それでうまくいくように思えます。 トップに続く管理職たちは、 こんなすばらしい戦略は 見たことがないと口々に褒めたて、 その戦略に基づいて 全部門の組織改革が行われ、 数字が上がってきます。 成果は上々、と思いきや、 何かが起きるのです。 新戦略の輝きが徐々に鈍っていくように、 1年ほどすると効果が低下し始めます。 組織のさまざまな階層で、 戦略のとおりに実行することが 難しくなっていきます。 あるいは、市場で株価急落のような 危機的な状況が発生して、 一瞬でその戦略の前提が 崩壊してしまいます。 この種の戦略メルトダウンは頻繁に起こり、 原因もたくさんあります。 あらゆる場所で加速している 変化を考えれば、 今まさにあなたの会社に起きていても 不思議ではありません。 最大の理由は、既存の戦略が組織全体を コンクリートのように がっちり固めてしまうことです。 ある時点では最適な戦略だったとしても、 短期間で状況が大きく変化すれば、 すぐに適切とは言えない戦略に なってしまうのです。 少しの間は効果が出るとしても、 戦略に応じて組織体制を整備するのには 時間がかかります。 すべて終了するころには、 当初の戦略が状況に そぐわなくなっているのです。 戦略プロセスが有効では なくなっていることを示す兆候は、 まず、大きなチャンスに 気付けないことです。 仮にチャンスに気付けたとしても、 迅速に掴み取る行動が取れません。 そして、戦略の実施に必要となる 優秀な人材が集まらず、 入っても定着しません。 また、社員を廊下で呼び止めて、 わが社の戦略を知っているかと尋ねても、 ぽかんとされてしまいます。 それから、 膨大な時間と予算が投入されながら、…

目次