コース: すぐに変われる組織になるには

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未来の組織とは

未来の組織とは

組織戦略に携わる人に 知っておいてほしいのは、 従来のような組織は徐々に 消滅するということです。 代わって、戦略目標実現のための さまざまな新しいアプローチが 登場するでしょう。 従来の組織とは、 主に情報技術がなかった時代に 考え出された仕組みです。 あまり論じられない観点ですが、 組織に階層ができたのは、 少なくともその当時、 1人で管理できる人数に 限界があったからです。 人はそれほど多くの顔や 名前を覚えられません。 ダンバー数といって、 150 人程度が上限です。 しかし今は、メールや SNS で 何百人もの相手を 管理できるようになりました。 遠く離れた相手とも 瞬時のやりとりが可能です。 通信やプロセス管理のテクノロジーで、 無限とはいかなくても、 はるかに多くの人と活動の調整が 可能になったのです。 技術はますます進化するでしょう。 未来の組織がどんな姿になるのかを 考えるために、組織の成り立ちを 基礎から考え���みましょう。 仕事とは、スキルを使ってタスクを実行し、 問題を解決し、成果を出すことだと 述べましたが、 組織とは結局のところ、 問題を解決して成果を出すための 仕組みです。 その基本に立ち返って考えると、 すぐに変われる組織へと完全に 進化した組織は、次のような特徴を 備えているでしょう。 個人には、組織の目標達成に どう寄与するかを決定する権限があります。 チームは、問題解決のために 柔軟に連携します。 解決すべき問題や顧客ニーズを 誰かが見つけると、 みんなが協力して解決に当たるのです。 管理職は、戦略アドバイザーやコーチとして 部下に方向性を示す役割に徹し、 具体的な仕事の進め方まで いちいち指示することはありません。 単なる理想論だと思うでしょうか。 実はすでに、これに近い急成長企業は 複数存在するのです。 バルブ・ソフトウェアなどの企業には、 管理職がいません。 社員には、顧客など関係先のニーズに 応える方法を決定する権限があり、 チームの合意で問題を解決します。 そして会社は、短期から長期まで 多くの戦略目標を組み合わせて、 挑戦を続けます。 既存市場や新規市場で少しずつ 新しいアプローチを展開したり、 従来とはまったく異なる分野の ビジネス開拓を試みたりするのです。 従来のような企業組織も、 しばらくは存続するでしょう。…

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