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組織文化の重要性を理解する

組織文化の重要性を理解する

畑で働く人々が、それぞればらばらな 考えで作業していれば、どんなに働いても、 色や形の揃った良質な野菜は 収穫できません。 植え付け、除草、水やり、間引き、 収穫など、それぞれの作業を 協力して行わないと、 生育不良や立ち枯れを起こしてしまいます。 組織も同じで、 一貫した組織文化がなければ、 戦略の成果を十分に 上げることはできません。 組織文化については、 次の3つを理解しましょう。 第1に、組織に所属する全員の日常的な 行動によって、組織文化は あらかじめ作られています。 これは、戦略を策定する側には 不都合な現実です。 トップがどれだけ理想的な組織文化を 掲げても、現実は現実なので、 既存の組織文化を把握することが、 戦略作りの第一歩です。 第2に、同じ組織に複数の 組織文化がある場合もあります。 合併や買収を経てきていたり、 異なる地域に拠点があったりと、 現在に至る歴史が複雑なところは、 組織文化も複雑になりがちです。 このような状態では、正しい決定を 下そうとしてもなかなかできない ジレンマに陥ります。 異なる組織文化の実態を 正しく理解しましょう。 第3に、すでにある組織文化を変えることは 至難の業だということです。 人々の行動は、一朝一夕に変えられません。 人は習慣の生き物であり、 習慣の力は強大です。 戦略作りに、組織文化の手直しまでは 関係ないと思うかもしれませんが、 策定する戦略が、組織のあらゆる場所で 実行されるようにしたいなら、 組織文化の問題は避けて通れません。 先ほどの畑の例に話を戻しましょう。 組織文化とは、将来のための種が まかれる土壌のようなものです。 よい組織文化は、よく耕された 肥沃な土のように、種の生育を助けます。 ムラのある土壌や組織文化のままでは、 せっかくまいた種も順調に 根を張ることができません。 つまり、戦略が実るかどうかは、 組織文化という土壌の質に かかっているのです。 良質な組織文化の確立は、設立時から 取り組まないと難しいと言われますが、 それは半分しか当たっていません。 確かに設立時には、企業理念を 新たに定めて、 それに見合った採用ができます。 しかし急激に事業を拡大する時期は、 とにかく急いで人員を 増やすことになりがちです。 すると、組織文化も 混迷の度合いを強めます。…

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