コース: 日本の事例からSDGsを理解する

目標14:海の豊かさを守ろう

「14.海の豊かさを守ろう」について お話します。 海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて 保全し、持続可能な形で利用する。 ターゲットのひとつを見てみましょう。 14.1 2025年までに、 海洋ごみや富栄養化など、 特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、 あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。 海洋ごみという言葉は、 聞いたことがあると思います。 そして陸上の人間の活動は 私達が日々行っている活動です。 海の現状として、このような写真を 見たことがあると思います。 World Economic Forum 2016 によると、 2050 年までに海中のプラスチックの 重量は魚の重量を超えると 予想されています。 私達がすべきことは、 この状況をこれ以上ひどくしないために また、できれば、少しでも改善するために 何ができるかを考え、 行動することです。 その行動のひとつは、 海の周りのゴミ拾いです。 これはイベントとして行われて いることもあります。 しかし、海の周りだけを掃除すれば よいのではありません。 海にたどり着く前に ゴミにしない方法を考えることが 必要です。 海から離れた地域に住んでいる方は、 海は遠い場所と考えているかも知れません。 しかし、海は川で陸と繋がっています。 私達がまち中で捨ててしまったゴミは 側溝や川を通って海に 流れ着くことがあります。 自分ひとりくらいと思って 捨ててしまったゴミも 多くの人が行えば、 大量のゴミになります。 それがこの川の写真です。 では、何ができるのか。 それは正しくゴミを捨てることです。 自治体によってゴミの分別方法は 違います。 ゴミの種類によって 回収日が違います。 そして、スーパーによっては 分別ステーションを 置いている場所もあります。 ルールを守ってゴミを捨てること、 それが今すぐできることです。 海洋ごみの中でも特に 取り上げられることが多いのが、 プラスチックのひとつである ペットボトルです。 日本のペットボトルリサイクル率は 2020 年度で 88.5%です。 これは欧州や米国に比べ とても高い数字です。 マイボトルを使って、 ペットボトルの使用を減らすことは 大切なことです。 しかし、ペットボトルを使ったときに 正しくリサイクルボックスへ捨てる、 リサイクルされる方法で捨てる、 これらを行うことが 私達が海を守る小さな1歩になります。

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